いつもと変わらぬ朝、いつもと違う母の顔。
残されたわずかな時間が、静かに流れていく……。
※バリアフリー上映未対応(バリアフリー上映用の素材はご提供できません)
金額
基本料金:20,000円
【上映料について】
20,000円(1名につき500円×40人相当)を基本料金として申し受けます。また、入場者が40名を超えた場合には、41名様より「1人につき500円」を追加でご請求させていただきます。
※表示価格は税抜です。
【ご精算】
上映後に観客動員数レポートをご提出いただき、それに基づく請求書(基本料金+追加がある場合は追加上映料金)を発行させていただきます。
※チラシ、ポスターの印刷費用の半額については、事前にご連絡・ご確認いただければ、上記精算額から控除する対象となります。
商品説明
イントロダクション
愛する人の究極の選択をあなたならどう受け止めますか?
輝きに満ちた幸せな瞬間も、どうにもならない悲しみに打ち震えた時も、あまりの理不尽さに爆発させた怒りも、そして後悔の念も…。
人は、様々な出来事や、それによって生じる感情の激しい起伏をなんとか受け入れて、長い人生をひたすら歩んでいく。そして、やがて最期の時を迎えることになるのだが、そこで気にかかるのは<人生の終わり方>かもしれない。もちろん、誰しも、できることなら心穏やかに、心残りなく、愛する人々の温もりを感じながら、終焉を迎えたいと思う。しかし、高齢化社会や核家族化に長じて起こる介護問題や終末医療の是非などが取りざたされる現代にあって、それはいくら望んでいても、自分自身でコントロールできるのだろうか?
『母の身終い』は、そんな思いや不安を抱く私たちに、ひとつの終焉のケースを紹介し、人生のあり方や、最期への心がまえ、そしてなにより愛を、あらためて問う荘厳な人間ドラマであり、その素晴らしさは多くの著名人にも感動を与えている。
人生の最後に本当に大切なことは何なのか。残された者が生きていくのに必要なものは何か。気丈だが愛を表現できない母と、自尊感情を持てない息子はそれを見つけられるのか……心に深い余韻を残す忘れがたい映画だ。
大塚敦子(ジャーナリスト、「さよなら エルマおばあさん」著者)
「命は誰のものか」と考えさせられた。
母と子の思いの違い。最後に結ばれる絆が静かで美しい。
鎌田 實(医師・作家)
残された人生の時間がふつうの人より短い私にとって、主人公の究極の選択には心が揺さぶられました。私はもっとジタバタするし、ジタバタして逝くのを見せることも私の役割だと思ってます。成熟したフランス映画に役者としておおいに嫉妬しました。
樹木希林(女優)
ストーリー
48歳のトラック運転手アランは、出来心から麻薬の密売に手を出して服役し出所してきた。そして、仲の悪い母イヴェットの家に身を寄せて、なんとか人生の再出発をしようとあがいていた。ふたりの間には長年にわたって根深い確執があり、ふたつの心は簡単には解け合わない。年老いた母親は、脳腫瘍に冒され死期も間近い。
そんなある日、息子は、母の薬が入った引き出しの中の書類を手に取って愕然となる。そこには、“尊厳死の表明”“スイスの施設で尊厳死”“人生の終え方を選択する”といった文章が書かれ、母のサインがあったからだ。アランの心は激しく揺り動かされる。
ふたりの残された時間は、あまりにも少ない。そしてついに母が旅立つ日の朝がやってきた……。
受賞
2012年ロカルノ映画祭正式出品作ピアッツァ・グランデ部門
2012年トロント映画祭正式出品作スペシャル・プレゼンテーション部門
2013年セザール賞4部門ノミネート(監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞)
スタッフ
監督・脚本:ステファヌ・ブリゼ
共同脚本:フローレンス・ヴィニョン
撮影:アントワーヌ・エベルレ
音楽:ニック・ケイブ&ウォーレン・エリス
編集:アンヌ・クロッツ
製作:TS Productions
キャスト
ヴァンサン・ランドン/エレーヌ・ヴァンサン/エマニュエル・セニエ/オリヴィエ・ペリエ
製作国
フランス
上映時間
108分
製作年
2012年
原題
Quelques Heures De Printemps
コピーライト
©TS Productions – Arte France Cinema – F comme Films-2012
ジャンル
ドラマ
言語
フランス語(日本語字幕付き)
日本公開情報
2013年11月30日(土) シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー(配給:ドマ/ミモザフィルムズ)
上映素材
DVD